幼稚園の3年間って、やたらと早いですよね。
うちは次が年長さんですが、未就園児クラスも入れていたので
幼稚園通いは丸3年、めちゃくちゃ早い!(泣)
ママになって初めての卒園式という方も多いかもしれませんね。
卒園式に着ていく装いは決まりましたか?
せっかくなら着物を着たい!という声もよく聞きます。
ただ、着物の選び方、マナーってとても難しいんですよね。
卒園式で恥をかかないようにしっかり学んでおきましょう!
卒園式までにおさらい!着物のTOPについて
そもそもの話ですが、和装というものは
着物から小物にいたるまで、全てに「格」が存在します。
結婚式にスウェット、同窓会にウェディングドレス、
遊園地に喪服、就職面接にオーバーオール…は、着ていきませんよね。
もちろん、和装にもTPOが存在します。
振袖や留袖が卒園式に向かないことはハッキリ分かりますが…
他はどれも同じように見えますよね。
細かく種類が分かれていますので、見ていきましょう。
卒園式に着物を着ていくのは、ありかなしか?
卒園式は「学校行事」になりますので、保護者の服装は略礼装着になります。
洋服だとブラックフォーマルが相当します。
和装の略礼装着には以下のような種類がありますので、
もちろん、卒園式に着物を着ていくのはありです!!
- 色留袖(いろとめそで)
- 訪問着(ほうもんぎ)
- 付け下げ(つけさげ)
- 振袖(ふりそで)
- 色無地(いろむじ)
- 江戸小紋の紋付(えどこもんのもんつき)
卒園式にふさわしい和装とは
さて、上に出てきた略礼装着のうち、卒園式にふさわしいものはどれでしょうか。
答えは、「付け下げ」と「色無地」です。
その他は、自分が主役の場面で着るのが基本的なマナーになります。
付け下げか色無地なら控えめなあっさりしたものが多いので、
主役(子ども)を引き立てるという意味で、選んで間違いありません。
逆に、柄の入り方によっては付け下げも訪問着と同格になることもあるようです。
うーん…和装の世界は難しい。
卒園式に訪問着はNGってホント?
ただ、訪問着がNGかというと、そうハッキリとは言えないんです。
なぜなら…
「柄による」から
訪問着は、同じ略礼装着の付け下げや色無地よりも格は上です。
卒園式のような場に着ていってもマナー違反ではありません。
ただ、訪問着には派手な柄が多いため、どうしても主役より目立ってしまいます。
また、選び方を間違えると夜のお仕事の匂いがしてくることも…
スーツのような感覚で黒や紺を選ぶのは絶対にやめましょう。
訪問着には略礼装用とお洒落用があるので、
なんとなく気に入ったからと選んでしまうと
学校行事にはふさわしくないお洒落着になってしまいます。
卒園式にふさわしい着物の選び方
付け下げか色無地がいいということは分かりましたが、
色や柄はどのようなものを選べばよいのでしょうか。
- 淡く優しい色(パステル系)
- 柄に遊び要素がないもの
- 色無地なら紋付き
- 紺、灰などの地味な色は年配者に見える
- 帯締め帯揚げは、淡い色の無難な礼装セットが◎
- 季節は「先取り」する(桜が満開時に桜の柄では遅い)
こうして並べてみて思ったんですが…
呉服屋さんでコーディネートしてもらうのが
一番の近道かも。
洋服の感覚とは全く違いますし、
「格」という全く分からない領域のマナーが存在しているから。
さらに「流行おくれ」「お婆さんみたい」など、
素人には分からない感覚で見られることもあります。
特に、母親から譲り受けた着物がある、など
すでに持っている着物を着ようと思っている方は注意です。
略礼装としてはふさわしくないけど、どうしても着たいという
場合には、帯や小物で調整する必要がありそうです。
卒園式の和装、着付けはどうする?
普段から着物を着慣れている、
着付けが出来る人が近くにいる。
これ以外の方は、着付けもできる美容室等を予約しましょう。
だって、着付けとヘアセットって高いし…
そう思ったあなたは、和装をやめた方がいいかもしれません。
和装は、襟や裾の微妙な重ね方、式典にふさわしい色合わせ、季節感の取入れ等々…
洋服しか着ない私たちには分からない色々なオシャレポイントが存在します。
せっかく譲り受けた着物があっても、
合わせる帯や小物、そもそも式典にふさわしいかどうかなど
一度プロに相談するようにした方がいいですね。
着物に合わせたメイクとヘアスタイル
着物は素敵なのにメイクやヘアスタイルは普段の延長…
これもマナー以前に、ちぐはぐ感がダサいと思われる原因です。
髪飾りも若いお嬢さんがするような華やかなものはつけないように。
上品にまとめたいですね。
着物を着用時のマナーと振る舞い
マナーについては、和装だからこうすべき!
というような厳しいものはありません。
抑えておくポイントはこんな感じ。
- 姿勢をよくする(これは洋装にも共通しますね)
- 歩幅を狭くゆっくり歩く
- 内またを意識する
- 腕を伸ばす時は袖口に手を添える
洋装でも言えることですが、せわしない動きや
女性らしさに欠ける立ち振る舞いはNGです。
また、卒園式で何かを食べることはないかもしれませんが、
もし懇親会などある場合は、ひざのうえに手ぬぐいや大判のハンカチ等を置くように。
必ず1枚持っておきましょう。
まとめ:和装は奥が深いが楽しみ方無限大
付け下げも色無地も、初めて聞いた言葉でしたが、
ひも解いてみると「主役より一歩引いて奥ゆかしく」という
日本人らしい気持ちがこめられた装いだったんですね。
いや~「着物」というと、思い浮かぶのは振袖や留袖。
あとはお洒落な総柄の小紋ですね。
柄が派手で華やかなのが「着物」と勝手に思っていましたが、
そうではない控えめな着物を知ることが出来て楽しかったです。
卒園式に着物を着るかどうかは、地域性などもあるかもしれませんが
一生のうち二度とない記念日ですので、カッコいいお母さんの姿も
子どもに見せたいですね。