春になると食べたくなる和菓子が桜餅!
私は桜餅が大好きで、スーパーで見つけ次第すぐに買います。
あまり意識をしてなかったのですが、桜餅には違う形状のものが2種類存在しています。
私が食べていたのは…どっち?
分からなくなってきたので、じっくり調べてみました。
長命寺と道明寺の違いを日本地図で表示
さてここで、日本全体の長命寺と道明寺の分布を見てみましょう。
これはウェザーニューズさんの調査結果です。
![桜餅の地域マップ](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/02/sakuramochi-bunpu.png)
「断然!道明寺」の濃いピンクの範囲、すぎませんか。
それに反して「断然!長命寺」のみどりの地域が少なすぎる。
東西というよりは、関東だけが長命寺って感じなんですね。
秋田県と島根県については、参勤交代の土産で持ち帰ってから広まったとされています。
やっぱり日本人はお餅が好きですよね。
私もお餅大好きなので、関東出身ですが道明寺が好きです。
長命寺と道明寺の桜餅の違いと有名和菓子店まとめ
![形が違う桜餅](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/02/3186740_s-640x360.jpg)
桜餅の種類を調べるにあたり、
近所のスーパーでどちらの桜餅が売られているのか注意して見てみました。
(※私の住まいは首都圏です)
そしたら…
どっちも売っていました
これは起源から調べるしかないですね。
ということで、長命寺と道明寺について学んでいきましょう!
関東風の桜餅(長命寺)
![関東風の桜餅](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/02/3093330_s-640x360.jpg)
発祥は関東で、薄い生地であんこを包んだものです。
小麦粉を水で溶いたものを薄く延ばして焼いています。
この画像は海苔巻きのようにくるっと巻いていますが、
水餃子みたいな半円のもの、フォッカッチャサンドみたいなもの、
いろんな形があります。
約300年前に「長命寺 桜もち 山本や」の初代が、この桜餅を考案しました。
向島の名跡・長命寺の門前で売りはじめたことが、名前の由来です。
300年前というと1700年代初頭。
八代将軍の吉宗が国を治めていた時代です。
時代劇で見ているあの世界に、すでに桜餅が存在していたんですね。
こちらが現在も伝統を守り続ける「長命寺 桜もち 山本や」さん。
![長命寺 桜もち 山本や](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/03/yamamotoya-640x360.jpg)
浅草寺にも近い隅田川のほとりにあります。
隅田川は桜の名所でもありますから、お花見客でにぎわうんでしょうね。
ちなみに桜の葉っぱを塩漬けにして餅を包むことを思いついた
長命寺の門番の山本新六さんが、山本やの創業者です。
▼葉っぱのお話はこちら
桜餅の葉っぱの正体は?「食べない・残す」がマナー違反にならないって本当?
長命寺桜餅で有名な老舗和菓子店5選
おいしい長命寺桜餅が帰る和菓子屋さんをまとめました。
関東中心になりますが、どれもおいしそうです。
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長命寺桜もち 価格 220円(税込) 住所 〒131-0033 東京都墨田区向島5-1-14 営業時間 8:30~18:00 定休日 毎週月曜日 |
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とらや 価格 250円(税込) 取扱店舗 こちらをご確認ください 営業時間・定休日は、店舗によります |
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亀澤堂 価格 411円(税込) 住所 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-12-1 営業時間 9:00~18:00 定休日 日曜祝日 |
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大坂家 価格 250円(税込) 住所 〒108-0073 東京都港区三田3-1-9 営業時間 9:00~18:00 定休日 毎月第一月曜日・日曜・祝日 |
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塩野 価格 400円(税込) 住所 〒107-0052 東京都港区赤坂3-11-14 営業時間 9:00~17:00 定休日 日曜 |
関西風の桜餅(道明寺)
![関西風の桜餅](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/02/2369202_s-640x360.jpg)
道明寺粉をピンク色に染めて、あんを包んだものです。
粒が大きいのでふやかして蒸すと、つぶつぶとした食感になります。
見た目はおはぎのようにぽってりしていますね。
葉っぱで包んでいるものの他に、桜の塩漬けが乗っているパターンもあります。
<道明寺粉とは>
もち米を蒸した後乾燥させた保存食、干し飯(ほしいい)を粒状に割ったものです。
私は道明寺桜餅の方が好きなんですが(お餅好きなので)
子どもの頃から売っていたかどうかは思い出せません。
![桜餅](http://caparin.com/wp-content/uploads/2021/02/sakuramochi2-300x200.jpg)
大阪・藤井寺市の道明寺で最初に作られました。
道明寺は、戦国時代から武士の携帯食として糒(ほしい)を作ることで有名でした。
糒(ほしい)はお湯や水に浸せばすぐに食べられる、今でいうインスタント食品です。
寺の名を取って道明寺糒(ほしい)と呼ばれるようになり、
今ではお菓子作りの材料として親しまれています。
道明寺では今でも道明寺糒(ほしい)を販売していました。
菅原道真公にゆかりのあるお寺なんですね。
道明寺桜餅で有名な老舗和菓子店5選
こちらは関西を中心にご紹介しています。
道明寺桜餅は関東でも好んで食べられているので、
上記にあげた老舗でも扱っているところが多いです。
それにしても、京都おそるべし!!!
次から次へと老舗が出てきます。
ここには載せきれません。
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鳴海餅本店 価格 162円(税込) 住所 京都市上京区下立売通堀川西入西橋詰町283番地 営業時間 8:30~17:00 定休日 祭事等により変更あり |
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仙太郎本店 価格 195円(税込) 住所 京都市下京区寺町通仏光寺上る中之町576 営業時間 8:00~18:00 定休日 1月1日 |
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中村軒 価格 230円(税込) 住所 京都市西京区桂浅原町61 営業時間 8:30~17:30 定休日 毎週水曜(祝日は営業) |
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御菓子司 鶴屋寿 価格 195円(税込) 住所 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺車道町30 営業時間 9:00~17:00 定休日 無休 |
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御菓子司 緑菴 価格 432円(税込) 住所 京都市左京区浄土寺下南田町126-6 営業時間 10:00~18:00 定休日 毎週水曜日(祝日を除く) |
まとめ:桜餅に歴史あり
長命寺と道明寺の違いを調べていたら、
ものすごい長い歴史が見えてきました。
長命寺は徳川吉宗の時代。
道明寺にいたっては菅原道真の時代です。
日本人は昔から、少ない材料で美味しい菓子を作るのがうまいんですね。
季節の訪れを菓子と共に楽しむ文化、これからも大切にしたいです。
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