千丸剛(ちまるつよし)は、元花咲(はなさきとくはる)徳栄高校の野球部主将。
埼玉県勢で初めて夏の甲子園で優勝した2017年のキャプテンです。
普通に考えたら野球エリート街道まっしぐら。
どこで間違えて、強盗致傷を起こすほど道を外してしまったんでしょうか。
事件を起こす前、千丸剛は駒沢大学野球部でいじめにあっていたといいます。
希望をもって入学した駒沢大学で何があったのか、まとめました。
千丸剛は駒沢大学野球部に進学後、窃盗事件を起こしていた
千丸剛は高校卒業後、硬式野球部の名門、駒沢大学野球部に入部します。
ここまでは順風満帆ですよね。
しかし、千丸剛は窃盗事件を起こします。
- いつ→駒大野球部に入部した年の夏に
- どこで→部室で
- 何した→先輩の財布からお金を抜こうとしているところを見つかった(現行犯)
- 処遇→まだ未成年で構成の余地があるため許すことにした。
- 結果→千丸剛は野球部を退部、その後大学も退学した。
入部してすぐの窃盗事件。
ここでちょっと疑問が湧いてきます。
ちょっと前まで高校生だった真面目な野球少年が、
半年後に先輩の財布からお金なんて盗もうとするでしょうか?
なんだかおかしいですよね。
変な先輩に目をつけられたり、指示されていた可能性もありそうですね。
駒沢大学野球部で始まった千丸剛へのいじめ
裁判中に千丸剛本人が語ったいじめの内容がこちら。
窃盗事件後、いじめともとれるしごきの日々が始まります。
- 深夜3時までコンクリートの上で正座
- 雨の中傘なしで先輩の買い出し
- 根性焼き(たばこを肌におしつけること)
窃盗事件をきっかけに、いじめに発展。
その後、人生をかけて努力してきた大好きな野球をやめてしまいます。
ここまで転落する理由はなんだったんでしょうか。
私は周りの環境かな?と思います。
徳栄退寮するときにベットに置いてありました#高井悠太郎 pic.twitter.com/spZ6eKD6t6
— 千丸 剛 (@o11za29ki) January 31, 2018
こんな風にお互いをリスペクトできる友人、恩師、ライバルがいたのに…
大学では人間関係がうまく構築できず孤独だったのかもしれません。
千丸剛被告、強盗致傷罪で懲役5年の判決
2019年4月に起こした強盗致傷事件についてまとめました。
2019年、千丸剛は仲間の男たちと共に千葉県八街市の住宅に押し入る。居合わせた住民の夫婦はバールで頭を殴られ、頭がい骨骨折、顔面切創などの大ケガをした。
60歳間近の夫婦が、悪意を持った若い青年数人に急に襲われたら、
抵抗する暇もないし恐怖だったでしょうね。
- 2021年2月 1審判決 懲役5年の実刑判決(千丸被告側は執行猶予付きの判決を求めた)
- 2021年7月 千丸被告側が控訴 東京高裁が控訴を退ける
このまま実刑になってしまうのか、今後の裁判にも注目です。
千丸剛の花咲徳栄高校での栄光の瞬間
こちらは2017年夏の甲子園優勝時の本人のツイート。
甲子園で優勝しました。
本当に信じられないくらいびっくりです笑
自分は日本一のキャプテンではなく、日本一周りに支えられたキャプテンだと思っています。
本当に両親、チームメイトなどたくさんの人に支えられました。本当に応援が力になり勇気を貰いました。本当に感謝しています。
ありがとう pic.twitter.com/oyaa750Q2T— 千丸 剛 (@o11za29ki) August 23, 2017
自分のことを「日本一周りに支えられたキャプテン」と称しています。
優勝経験のない野球部で、ここまでたどり着くのは
並大抵の努力ではないと思います。
花咲徳栄の英雄はどん底から復活できるのか
刑が執行されるのがいつなのかは分かりませんが、
おおよそ5年後には千丸剛は26歳。
まだまだ若く、社会人としてやり直すには十分な時間があります。
花咲徳栄高校の恩師、岩井隆監督は自分が責任をもって寄り添っていくという
意志を示していて、釈放後の就職の面倒もみるそうです。
甲子園優勝にいたるまでに、両親以上に濃い時間を過ごしてきた岩井監督。
責任も重く感じているようです。
軽い気持ちで犯罪に加担し、被害者に重傷を負わせた事実は絶対に許されません。
この罪を一生背負って、社会に貢献していってほしいです。