高校生向けのSDGsのレポートの書き方を
テーマ別で例文付きでまとめています。
今回のテーマは「脱プラ、海洋プラスチックごみ問題」です。
順を追って書いていけば楽勝ですよ!
このままパクってレポート作成してくださいね!
「脱プラ、海洋プラスチックごみ問題」の例文・書き方紹介
1.社会問題の簡単な説明と背景
世界のプラスチックの生産量がどのくらいか想像できますか?
なんとプラスチックの年間生産量は約3.8億トン!!
そのうち800万トン(東京ドーム約7個分)が海に流れています。
2050年にはプラスチック生産量は約4倍に増え、
「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」とも報告されています。
このままプラスチックごみが海に流れ続けると、海の生物に多大な影響を与えます。
これまで分かっているだけでも、ウミガメや魚類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物の
700種ほどがプラスチックごみによる被害にあっているといわれています。
例えば、ポリ袋を餌と間違えて食べてしまったり、漁網に絡まって死んでしまう、等。
人間の便利な生活の陰で、海の生態系を壊してしまっているのです。
また、5mm以下になり浮遊したマイクロプラスチックを食べた魚を
私たちが食べているという事実もあります。
その先に待っている人間の身体への影響は、まだ分かっていません。
とりあえずこの動画を2倍速で見ておきましょう!
2.なぜこの問題を取り上げようと思ったのか
保護したウミガメの排泄物からビニール袋が出てきた!
というニュースを聞いたことはありませんか??
知らなかったとしてもこの動画を見ておけばOK!
この動画のウミガメは幸い回復しましたが、
人間の見えないところで死んでしまう動物もたくさんいるということ。
こうした事実を知った時、どう思いましたか?
動物がかわいそう!
カメだけじゃなく海鳥やサメも死んでるらしい!
プラスチックごみってそんなに悪なの?
日本のゴミ処理ってどうなってる?
素直な感想を書いてみましょう。
そのうえで、「さらに知りたいと思ってこのテーマを取り上げました」
と締めれば完璧です。
3.ごみ問題が起きている原因
ちょっと自分の周りを見回してみてください。
ありとあらゆる製品がプラスチックで製造されていますよね。
ビニール袋をはじめ、ペットボトル、食品パッケージ…
100円均一で買った便利グッズもほとんどプラスチックです。
プラスチック製品の生産量を見てみると、
容器、包装、袋などのパッケージが36%、建設16%、繊維14%と、
私たちの身近にある使い捨ての「容器包装用品」が多くを占めています。
日本で廃棄されるプラスチックは、年間940万トン。
一人あたりに換算すると32キログラムに相当し、
これはアメリカに次いで世界で2番目に多い量です。
回収後のプラスチックごみのうち、79%が埋め立てられるか海に投棄され、
リサイクルされる割合はわずか9%です。
日本では年間150万トンものプラスチックごみを資源として中国に輸出していました。
2017年に中国が受け入れを規制したため、日本のごみの行き場がなくなってしまいました。
世界でも、日本でも、プラスチックごみは増え続ける一方なんです。
4.解決に向けた取り組み事例
プラスチックごみ問題については、
他のSDGsの問題よりも結構色々な対策が出ています。
日本の取り組みを中心に、世界の面白い取り組みを紹介します。
気になるものを中心に、詳しく調べてみましょう。
日本の取り組み
- レジ袋有料化
- 徳島県上勝町の取り組み
2020年7月1日に全国的にレジ袋が有料化しましたよね。これにより、年間300億枚とも言われるレジ袋の消費量が抑えられ、廃棄や製造により排出されるCO2や、原油の使用量が削減できます。ただ、全てのプラスチック廃棄量から考えるとレジ袋が占める割合は少なく、エコバッグの製造が増えたことで余計にCO2排出量や原油の使用が増えているとも言えます。レジ袋の配布がなくなったことで、わざわざ袋を買っている家庭も多いですよね。
日本のプラゴミ対策の負の部分を表現するならこれ!
「ゼロ・ウェイスト宣言」を日本で初めて行った上勝町は、CMなどでも有名になりましたよね。全住民が協力してゴミを13種類45項目で分別、ごみ全体の81%がリサイクル、または堆肥化されています。上勝町の詳しい取り組みを知るには、「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」「カフェ ポールスター」「HOTEL WHY」などを調べてみましょう。映える写真がいっぱいで彩りのあるレポートになりますよ!
日本での取り組みを紹介するなら、徳島県上勝町を紹介するのが一番!
調べれば調べるほど「面白いなぁ」と興味が出てきますよ。
フランスの取り組み
グラスや皿、ストロー、カトラリー、ドリンク用マドラーなど、様々な使い捨てプラスチック製品の使用を2020年1月から禁止。
イギリスの取り組み
レジ袋有料化は2015年にいち早く実行。プラスチック包装の削減はもちろんですが、ロンドンでは、プラスチックフリーやゴミを出さないことを目標にするゼロウェイストショップなどが続々とオープンしています。
オランダの取り組み
オランダのズヴォレ市には、サイクルプラスチックでできた自転車専用道路“PlasticRoad”が誕生。全長30mで、21万8千個のプラスチックカップと50万個のペットボトルのフタからできています。ゴミを減らせるだけではなく、工期の短縮、地盤への負担軽減、洪水防止(道路下の空洞部を排水溝として利用)などの効果がある。
オランダは「サーキュラーエコノミー」という考えが主流で、
SDGsの先進事例がたくさんあります。
興味があれば調べてみましょう。
プラスチックごみの問題を解決するために必要な3つのR
リデュース(Reduce)=出すごみの総量を減らすこと
リユース(Reuse)=再利用すること
リサイクル(Recycle)=再生産に回すこと
5.実際に生活で取り入れられる解決策と実行した感想
プラスチックごみの削減のために家庭で出来ることは、
プラスチック製品を買わないようにすること、くらいしかないんですよね。
1週間プラスチックフリー生活
と言いたいところですが、家計を握っていない高校生には難しいですよね。
ということで、
1日でどれだけのプラスチック製品を使って、どれだけ捨てたかを計測!
でどうでしょうか。
歯ブラシ、コップ、ペンケース、パソコン、などなど。
自分の身近にはどのくらいのプラスチック製品があるのか。
そもそもプラスチック製品ってどれ!?
※ポリエステルなどの化繊や洗顔料に含まれるスクラブなんかもプラスチックです。
そんなところから調べてみると面白いかも。
そして、その日捨てたゴミにどれだけプラスチックが含まれていたか。
内容をメモし、重さを量ってみてもいいかもしれません。
それを踏まえて、どう感じたかをまとめましょう。
- 自分の周りにこんなにプラスチックがあるとは思わなかった
- ゴミを意識したことなかったけど結構捨ててた
- プラスチックがない生活は無理かも!
- そもそも物を買う時に長く使えるかを考えたい
などなど。
学者ではないので、素直に思ったことを書けば大丈夫です。
カッコつけようとして難しい言葉を無理に使うと
何の信ぴょう性もないレポートになってしまいます。
6.「脱プラ、海洋プラスチックごみの問題」まとめ
最後は、プラスチックのごみの実態について調べてみて
自分は今後どう行動しようと思ったか、などを書きましょう。
- これからはペットボトルをあまり買わないようにする
- 100均で無駄なものを買うのをやめたい
- コンビニでスプーンやストローなどをもらわない
- すぐに捨てないで物を大切に使いたい
- 仲間を集めて海岸のゴミ拾いをしに行きたい
明日からでも実行できそうなことでいいんです。
急に地球規模の行動なんてできませんから。
ウミガメや海鳥の写真は結構衝撃的なので、
素材をなるべくたくさん集めてレポートに散りばめましょう。
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