「無限列車編」が大ヒットしアニメ第2期が始まる『鬼滅の刃』
その大ヒットの裏側では「内容が薄い」「過大評価」「面白くない」
と言われてしまうことがあるようです。
たしかに低年齢の子どもにまでヒットするアニメというのは、
どこかしら分かりやすさが売りの部分もあるかもしれません。
内容が薄くてもヒットした理由と、
過大評価と言われる要素についてまとめました。
鬼滅の刃は内容薄いのになぜ人気で売れた?
漫画ではすでに最終回を迎えましたが、
アニメではまだまだ中盤に差し掛かったところ。
「鬼滅は面白いけど内容は薄い」という声が多数聞かれます。
鬼滅めっちゃすきだけど、内容薄い感は否めないwww
— にゅふあ❖Aegis (@nyufaGR) May 24, 2020
鬼滅なんで流行ったかマジでわからん…ちょっと見たけどなんか内容薄いんだよなぁ
— おおが@ゆにチル (@oga1102) February 25, 2020
どういった点に内容の薄さを感じるのかをまとめてみると…
- 物語の筋(鬼が出る→倒す)が単調
- 伏線が少なく複雑な背景がない
- 鬼の攻略法が普通であっさり終わる
- ラスボス鬼舞辻無惨のストーリーが浅い
逆に言えば、子供に人気が出るアニメの条件とも言えますね。
鬼の首を切る描写がグロいとも言われていますが
ストーリー展開は単調で分かりやすいので誰でも楽しめます。
ひとつずつ「内容が薄い」と言われるポイントを見ていきましょう。
鬼滅の刃は内容薄い!① 物語の筋(鬼が出る→倒す)が単調
『鬼滅の刃』の物語の軸は、こちらの2つ!
・妹を人間に戻す
・鬼を倒す
ラスボスの鬼舞辻無惨と戦うまでに何体かの鬼と戦いますが、
意外とあっさり倒してしまうのが物足りない人もいるかもしれません。
『ONE PIECE』を例に出すと、1人(1団体)の敵に対して、
サブストーリーを含めて何巻にも渡って展開していきますよね。
『鬼滅の刃』では炭治郎が苦戦しながらもサクっと敵を倒します。
バトルが単調で内容が薄いと言われるこの問題、
ヒットした要因とも言えると思います。
バトルが長引かずサクサク進むので、普段アニメを観ない人や子供でも飽きずに楽しめる!
鬼滅の刃は内容薄い!② 伏線が少なく複雑な設定・背景がない
ストーリーが単調で伏線なども特に散りばめられていないことも、
「内容が薄い」と言われてしまう要因になっています。
『進撃の巨人』や『約束のネバーランド』などは
最後の最後まで「どういうこと?」と謎解きや考察が生まれる作品ですよね。
「無限列車編」の戦いで表現された物や事象が、
後の戦いで「これがあの時の!」と蘇ることもないわけです。
『鬼滅の刃』の大きなテーマは家族愛。
キャラクターごとのバックグラウンドの物語も
基本的には家族愛に関連したものでしたよね。
複雑さがウケている最近の人気漫画の中で、この王道のシンプルストーリーが現代っ子に刺さった。コロナ禍と家族愛の組み合わせが抜群に良かった。
鬼滅の刃は内容薄い!③ 鬼の攻略法と技の種類が普通すぎる
バトル漫画の醍醐味は、「絶対勝てないだろう!」と思われる強敵を
主人公たちがどう攻略するかというハラハラドキドキな展開ですよね。
『鬼滅の刃』では敵に対して特別な攻略法があるというよりは、
炭治郎が根性でなんとか勝つ!という描写が多い印象。
無限列車編では煉獄杏寿郎が炎の呼吸の技を連発しますが、
攻撃の型による強弱やダメージの違いはどこにあったのか…
アニメのクオリティに助けられた感は否めません。
剣の振り方と型の名前が覚えやすいので、真似しやすくおもちゃとの相性がいい!「何の呼吸を使おうかな」と選ぶのが楽しい。
鬼滅の刃は内容薄い!④ ラスボス鬼舞辻無惨の最後があっけない
<アニメ派の人にはここからネタバレになります>
最終章はもちろん、鬼舞辻無惨と鬼殺隊の戦いになりますが
様々な被害を出しながらも、最後はなんとか勝ちますよね。
他の少年漫画だったらラスボス戦だけで20~30巻使いそうなものです。
もちろん鬼舞辻はめちゃくちゃ強いんですが、戦いは長引きません。
上弦の鬼たちや鬼殺隊の柱たちの過去をもっと深堀りしてほしかった!
という不満もみられます。
『進撃の巨人』『約束のネバーランド』など難しいストーリーの漫画を立て続けに読んでいた私にとっては、サクサク進んで分かりやすい『鬼滅の刃』は純粋に楽しめました!!同じように感じた人は多いと思います。
鬼滅の刃が過大評価される理由まとめ
鬼滅の刃って過大評価されすぎだと思うんだけどどうですか?
面白いとは思うけど鬼滅の刃以外にも面白いアニメは山ほどあるのにさ。 pic.twitter.com/1eGP3kHSy4— たか (@Zeucesin) July 14, 2020
『鬼滅の刃』は作品自体の面白さに加えて
フジテレビの社運を賭けた総力戦という側面が強かったですね。
アニメというものは「内容が濃い」ものがヒットするとは限りません。
「内容が薄い」作品でも、分かりやすさや爽快感などがあればヒットします。
- 漫画やアニメを普段それほど観ない人でも内容が理解しやすい
- キャラクターが大正時代の日本人なのでとっつきやすい
「内容が濃い」ものが絶対にヒットするなら
『寄生獣』は『鬼滅の刃』以上にヒットしなければおかしいです。
過大評価されている、というより
『鬼滅の刃』を面白いと思う人が多かった!ということ。
万人を惹きつける魅力を生み出すことも才能ですよね!
まとめ:内容が薄く過大評価だとしてもコロナ禍の救世主だった
「鬼を倒す」「家族愛」というテーマは
このストレスの多いコロナ禍においてはバチっとハマる作品でしたね。
内容が薄く感じるのは、これまで様々な漫画やアニメを観てきた人達。
大ヒットの法則は、一般人にどれだけ受け入れられるかなので、
『鬼滅の刃』はタイミングもプロモーションも完璧だったということですね。
2期からのアニメ放映も楽しみです!