伊是名夏子さんのことは、障がい者の人権についてのSNS発信が
めちゃくちゃ炎上していて名前を知った方もいるんじゃないでしょうか。
骨形成不全症という骨が折れやすい障害があり、身長は100cm。
リスクが高そうな妊娠出産をどのように乗り越えてきたのでしょうか。
伊是名夏子(いぜななつこ)の出産までの道のり
骨が折れやすい小さな身体で、どのように妊娠出産を乗り越えたのでしょうか。
健常者の私でも全編通して辛かったのに…
想像もつかない苦難がありそうですね。
婦人科での受診拒否と、検診で判明した事実
20代前半のときに、体のことを知るために婦人科に訪れた伊是名さん。
「診察台に乗れない」という理由で診てもらえないことが続きます。
その後、同じ障害「骨形成不全症」をもち出産経験のある友人から
医師を紹介してもらい無事に受診することができました。
そこで分かったこと。
平均女性の子宮よりも大きかった!
妊娠出産は可能であると、医師から告げられます。
出産までに考えられる障害による懸念点
健常者の女性であっても、内臓や骨の位置が変わるため、
体のあちこちに不調が出てくる妊娠生活。
身長100cmの伊是名さんには、以下のような事態が想定されていました。
- 早産の可能性が高まる
- あばら骨の骨折
- 肺が圧迫されることによる息苦しさ
- 骨形成不全症の遺伝の可能性
一度目の妊娠では、10週で流産してしまいます。
流産は、母体がどうとか何かしたからとか、全然関係ないんですよね。
実は私も流産をしたことがあります。
悲しいことなので誰も口外しないだけで、
「7分の1の割合で流産するものだ」と医師に言われました。
第一子を帝王切開で出産
通常の妊娠期間は約40週ですが、伊是名さんは医師にこう言われました。
「少なくとも27週を超えるまではお腹で赤ちゃんを育てられるようにがんばりましょう」
でも、最終的には35週までお腹の中で育てることが出来ました。
帝王切開で出産、赤ちゃんは2160gありました。
出産についてよく知らない人は
「週で数えるの?わけわからん!」
「何週でも一緒でしょ!」とか思うかもしれません。(いない?)
赤ちゃんて、1週間でものすごく育つんですよ。
私たち大人の5年分くらい育つんです。
たった1週でも長くお腹の中にいてもらうことで、
外に出てきた時の危険度や生存率もまったく変わってきます。
第二子も帝王切開、しかも…
第二子も27週で帝王切開しますが、
一人目と同じ2160gだったそうです。
あんまり大きくなるとお母さんの骨が折れちゃう!
と赤ちゃんが感じていたんでしょうか(メルヘン)
ちなみに、帝王切開の傷はとても痛かったそうです。
私は普通の出産をしたことがないので、帝王切開とどっちが大変かは比べることはできません。でも一つ言えることは、帝王切開後の痛みは言葉になりません!ヤバいです!
出典:伊是名夏子ブログ
伊是名夏子(いぜななつこ)の子供たち
生まれたばかりの時はNICUの保育器に入っていた子ども達も、
今では7歳と5歳に。
骨形成不全症は遺伝せず、すくすくと成長しています!
伊是名さんの教育方針は、子どもに選択肢を与えること。
朝ごはん、お弁当のふりかけ、洋服など…
どんな小さなことでも自分で選ぶことを大切にしています。
自分自身が障害で出来ないことがある、
出来ないことがあった時は話し合う、助けを求める。
そういった人間としての大切な心を家族で育てています。
伊是名夏子(いぜななつこ)さんプロフィール
なんか小さい人だよね…?
と思っている人もいるかも?な伊是名夏子さんのプロフィールがこちら。
- 伊是名夏子(いぜななつこ)
- コラムニスト
- 沖縄県出身
- 1982年生まれ(39歳)※2021年4月現在
- 身長100cm、体重20kg
- 骨形成不全症という骨が折れやすい障害がある
- 長男7歳、長女5歳を子育て中
- 著書「ママは身長100cm」
まとめ 初めから拒否することは簡単だ
今回は触れませんでしたが、SNSで賛否が巻き起こっているJRの事件とか、
婦人科で受診を拒否されたこととか、
伊是名さんの人生には理不尽なことがつきまといます。
健常者にとって当たり前の便利な生活を、障がい者は我慢しなければならない。
障がい者なら事前に調べて当たり前、出来なくて当たり前、
そんな世の中の風潮を変えたい、障がい者差別をなくしたい、
そのためにあえて炎上してでも意見を発信しているようですね。
反対意見ももちろんあると思いますが、
攻撃的な言葉で誹謗中傷するのは、どんな立場の人間であっても最低の行為です。
伊是名さんの教育方針のように、
とことん話し合って良い方向に進んでいけるといいですよね。
▼伊是名夏子さんの著書はこちら